地域, 政治, 経済そして音楽・・・浅輪がんぽおのブログ

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2005年 05月 02日

尼崎の事故で思うこと。

尼崎での電車事故ですが、JR西の対応にいろいろ問題があったということばかり騒がれています。

が、それも当然なのですが、なぜそんな過密なスケジュール、利益優先で、経営を行うことを強いられるのか、ということが、大きな問題としてあると思います。

90秒遅れる、ということであせる、こんなおかしなことになるのは、当然、他の競合他社との競争のためなのですが、それ以上に、あんなに遠くから、通勤、通学することを強いられる、という日本の巨大都市に典型的な問題があると思います。職住分離が極端に及んでいる。

人生の大きな時間を(一日2,3時間?)単に通勤、通学のために使う、ということでいいのでしょうか?こんなことで、潤いある文化を生み、享受することができるのでしょうか?

郊外に住宅が広がり、そこにあった美しい自然、農村が破壊されていっています。電車会社というのは、民営化後のJRもそこに含まれるのですが、農村に路線を引き、そこを傘下の不動産が買い占めて、住宅開発、および百貨店開発をして稼ぎます。ほっとくとそうなります。それを防ぐために都市の成長管理政策、というものがあるのですが、(たとえば、グリーンベルトなどを設定して、都市の周りに緑を残す)日本の場合は、都市政策無策の結果として、野放図に開発が広がりました。(戦後すぐに東京グリーンベルトの構想があったのですが、地権者が反対して結局失敗した)

アメリカにもありますが、郊外の一軒家に住みながら、都心に集中した無機質オフィス空間で高所得も維持したい、という欲望が、大量の通勤人口を生み、それがさらに無駄なエネルギー浪費、交通渋滞を生んでいます。問題は「たくさんの距離を、しかし早く、たくさんの人を、極限のダイヤで」移動させる、ということではなくて、こんなに移動させるのは、たくさんの電車を動かすのは、無駄だ、ということです。

このような都市システムがさらに中国などでも広がっていけば、地球の環境に多大な負担がかかるのは明らかでしょう。職住近接で、都市、と農村、自然環境とうまくバランスが取れるような、新たな中小都市を基にした都市システムを作り出すのが、日本のような先進国の課題です。
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by ganpoe | 2005-05-02 15:20 | Social or Economic