地域, 政治, 経済そして音楽・・・浅輪がんぽおのブログ

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2006年 01月 08日

地域通貨でできること、できないこと

「創造都市」関連で後藤和子さんの『文化と都市の公共政策』という本を手にしたら、その中に、2001年埼玉大学経済学会『社会科学論集』第103号初出の「コミュニティ再生における地域通貨の理論的位置」という論文が入っていた。

私が今まで読んだ地域通貨の論文の中で一番納得のいったものだったので、ぜひ読んでみてください。

簡単に言うと、地域通貨の一番の大きな役割は、

1)地域の人々のつながりを作り出す可能性がある、ということ。
2)地域の人々のニーズが可視化される可能性がある。たとえば、こんな送り迎えをしてほしい、とか、子守をしてほしい、とか、翻訳してほしい、とか、そういうなかなか社会に出しにくかった要望が明らかにされる。

ということではないか、ということですね。そこでは期待できるし、成功例もいくつかある。

で、そのような隠れた社会の生活ニーズが明らかになって、それをビジネスにしていく、コミュニティ・ビジネスを作っていく、ということになったら、地域通貨でやるのは無理である、ということ。やっぱり、円とかでやらない限り、まわらない。

これはあらゆるところの現在の地域通貨運動を見てみると実際にそうなっています。
それ以上のことを理論的に思い込みで言うことは、現実にできていないので、理論が空想的である、あるいは間違っている、ということに過ぎないということになるのではないか、といわれています。

たとえば、
a)グローバリゼーションに対抗するセーフネットである。→本当に危機的になったときに、一時的に支えあうという例が、第三世界等であるだけではないか。少し、好転すると、また急速になくなる。LETSなどもそうであった。

b)利子がない。→円もドルもタンス預金、あるいは普通の売り買いだけでは利子は発生しない。貸し借りする、というところで、初めて利子が出る。

c)地域通貨を使うことによって、地域内循環がすすみ、例えば、地域自給自足ができる。→循環が進むほどの使用例はない。地域内循環が進むのは、例えば、地域内の本社の立地数、異業種交流の状態、卸業の量、などに、より関連している。自給自足は単に地域衰退するので、目標としては不適切である。

これらは地域通貨に期待をかけすぎの「議論」にすぎないと語られている。実際に、このような例がないのですから。

それはともかく、地域の人々のつながりを作る、隠れていた生活ニーズが回るようになる、という可能性はあるので、そこに集中することが重要だそうです。なるほど。たとえば、ちばコープの「おたがいさま運動」なんかも、そういう運動が、継続的にやれてきている例だなあ、と思い出しました。既存の生活協同組合、生産協同組合、ワーコレ、地域金融、NPO、地方自治体などなどがうまく結びつくような形を考えらればいいのでしょうね。

・・・・本の紹介をさせていただきました。
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by ganpoe | 2006-01-08 18:26 | Social or Economic
2006年 01月 04日

創造都市への挑戦

TCXの連載にも書いたことですが、
本当の目的は剰余価値0か?Life(生活、人生、いのち)か?」

特に現在の工業化の時代から「ポスト工業化」の時代へ移っている、というときに、本当に必要な改革の方向は何なのか、これが重要な問題です。

今必要なのは、資本の剰余価値を減らす、分配を公正に、と言う経済理論から基づいた観念的な運動だけではなくて、さらに、そのような労働者の貧困が大きな問題であった19世紀の時代の運動理論だけではなくなっているのではないでしょうか。(だけでない、つまり、それも必要、と言うのは、第三世界の問題があるからです)

「社会経済」つまり、生活の様々なニーズの達成、環境の再生、文化の創造、そしてそのようなところから、産業・経済も新たな需要に向けて成長できる、このような新たな「ポスト産業化時代」の経済・社会システムに向けて運動していく、と言うのが何よりも重要になっていると思うのです。

さて、そういった問題を考える中で、「創造都市」と言うコンセプトが重要になってきていると言われています。

例えば、この本『創造都市への挑戦』などからはじめてみたらどうでしょうか。経済学における創造都市研究の第一人者、佐々木雅幸さんによる実に夢がある素敵な本です。ボローニャ、金沢などの、文化的にも経済的にも豊かな都市を例にして、これからのあるべき社会の姿を考えています。
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by ganpoe | 2006-01-04 11:19 | Books
2006年 01月 01日

Wonderful Life

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
早速、歌詞を載せていきたいと思います。


Wonderful Life

F     |Bb     |
一粒の麦が 地に落ちたなら
C     |Bb     |
水と太陽と農夫がいるなら
それは芽を吹こう それは実を成そう
しかし一粒では畑にはならない

一粒ひねもす 気長に過ぎ行き
穏やかな風に吹かれる日々去り
里に下りて 畑に撒かれて
生産性の向上に助力していた


Wonderful Life, Wonderful Life
今からこの階段を下っていくよ
明日の世界へ あさっての世界へ
世界の内には 天国があるのさ

畑の中の 一粒の麦と
成りし私は周りを見渡す
同じ格好した 同じ背丈が
実りの秋の収穫を保証する

当てはめられた 役割に基づく
この厳格な配列から逃れ出たい
数の富への 過信は果て無く
この地面の魂を吸い取る

* x1


崩壊の横 森が焼かれる。
まわりまわって 災い来る。
そんな時代は 終わりを告げる。
畑と祈りと 祭りが始まる。

F
交換する人の 新しい通り道
移り伝えられる 麦の生命

少しずつでも 始めればいい
都会と畑を 行きかう信頼

* x1
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by ganpoe | 2006-01-01 10:24 | MY Music & LIVE