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2013年 02月 07日

「農業こそ21世紀の環境ビジネスだ」

読書ノートです。

大地をまもる会、らでぃっしゅぼーや など有機農業の流通で第一線で活躍されてきた徳江さんの本。1999年とちょっと古いですが、おもしろかったです。

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「農業こそ21世紀の環境ビジネスだ」徳江倫明(とくえ みちあき/エコ・ステップ・プランナー)1999年。

P. 105
「これまでのリサイクルというのは、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会を前提にしたものであるからです。つまり、捨てるのはもったいないからという、人間の素直な感情にしたがって、使えるものは大事に使おうということで生まれてきた思想、あるいは運動の一つが、リサイクル活動だったのです。しかしそれは、高度成長時代の大量生産、大量消費、大量廃棄という価値観の、あくまでも補完的仕組み、あるいは考え方にすぎませんでした。
そういう意味で、本当の循環型社会というのはむしろ、リサイクルというものを前提にどのようにモノをつくるか、ということが大事になります。そのためには、素材を選ぶ段階から、リサイクルを前提にした選び方が求められます。」

P.143~
有機農産物は普通だった。

1961年の6月に制定された農業基本法によって、有機農産物が消えていく。豊かさから取り残された農業、農村、そこで、「農業分野への工業の論理の導入」

選択的拡大、産地指定制度 とは、分業制度を農業分野でも採用、嬬恋のキャベツなど。単一の品種を大量に生産し、大量に輸送し、価格を安くすることで、生産の効率を上げて農業経営を大規模化する。そして、大消費地、東京に安く大量に供給する。

産地に指定された農地には、冷蔵施設やストック基地など、物流体制を整えるための補助金を投入するほか、農薬や化学肥料も多投して大量生産が図られた。


・連作障害。同種類の作物を同一圃場に連作したときに、その作物の生育や収量、品質が低下する現象である。

・同一の栄養物のみが土中から採られたり、同じ病害虫が発生しやすくなったり・・・特定の養分が欠乏あるいは過剰になり、土壌が酸性もしくはアルカリ性障害

・微量なミネラル要素が欠乏。

・化学肥料は硫安や過リン酸石灰など。硫安はチッソを補う肥料として多用されている、過度に使用すると、土壌が酸性になり植物は生育しなくなり、ミミズやその他の微生物を殺す。ミミズがいないと土が固くなり、根も張りにくくなり、まったく植物が育たない嫌地現象まで引き起こす。



連作障害を防ぐために、土壌消毒剤や殺虫、殺菌剤などの農薬使用。

農薬の繰り返しの使用は薬剤耐性病害虫を生む危険性も。

高温多湿の日本では、病害虫による被害に常に晒されてはいる。最小限の使用に控える方法を探るべき。

p.154~
●日本有機農業研究会1971年10月 財団法人 協同組合経営研究所理事長 一楽照雄によって設立、

有機農業は気候条件に大きく左右されている、そのリスクを生産者、消費者で採るトラスト、産消提携
契約栽培 前もって消費者と生産者とが作付け量を決めて生産を開始する
全量引き取り 生産されたものは消費者が責任を持って全て買い取る。

●大地をまもる会、使い捨て時代を考える会(有機農産センター)、JAC、ポラン広場

共同購入
流通自体がコミュニケーションの場。
有機農業運動は地域のネットワークをつくる、一つの市民運動。

 女性の社会進出。共同購入の難しさ。

●らでぃっしゅぼーや

 1988年1月11日 夜間置きどめ個別宅配システム 
 野菜パレット 年間52週を通して採り続けるのが消費者会員の条件。季節の野菜が約10種類、セット詰め、届いてみないと中身が分からない。有機農業では大事なこと、産消提携。

 徹底した情報公開。生産者名とある事情で農薬を使用せざるを得なかった場合、その理由と使用した農薬の種類と回数の表示。生産者あるいは生産者グループの住所。


p.198
野菜の規格の細分化。

質、実はそんなに変わらない、なのに、なぜ細分化して価格を変えるか?
卸し市場法 卸(荷受け)の手数料は定率で野菜8.5%、果物7%で決められている。利益を上げるために、野菜の価格を高くする高値安定をつくりだす流通による手法。

p.244
有機農業の規格

無農薬/無化学肥料3年というものでいいか?

(こころがない)

有機農業五原則というものがあった
 有機堆肥を使用する、土壌消毒をしない、除草剤は使わない、農薬など仕方なく使った場合にはきちんと報告する、その他情報は全てオープンにする。
 情報オープンをすることによって、産消が直接交流する!これが一番大事。
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by ganpoe | 2013-02-07 19:46 | Books