地域, 政治, 経済そして音楽・・・浅輪がんぽおのブログ

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2005年 07月 18日

木を植える人々

木を植えた男」というジャン・ジオノの話がある。

彼が、あなたの尊敬する人物は、と聞かれて、実在の人物ではなく、彼の空想を小説にして書いたものだ。

 男は、寂れた南仏の丘陵地帯に一本一本手で木を植えていった。たった一人の手であったが何年も続けるうちに、禿山だった場所が緑に囲まれた環境豊かな場所に変わった。炭鉱業が不況におちいった街も、その美しい環境に惹かれてよみがえった。

いい話なのだが、一人で植えた、というところに難がある。

田中康夫と浅田彰の対談であるが、田中康夫の話が抜群に面白い。現場に本当の知識、知恵がある。

彼が知事をやってる長野県の小布施の近くに建築資材のため削られた禿山がある。(僕も、それを偶然、見たことがある)

そこで、地域の人たちがみんなで集まって木を植えたらしいのだ。みんなが自分で植えた木は、何年も何年も生き続け、育ち続ける。自分たちで植えたのだから、みんなはそれに愛着を持ち、何年も帰ってくる。住み続ける。・・・ということで、環境保全が地域活性化にもつながっていくのでは、という話だった。

まさにそうで、人々は別に儲かった場所、とか、自動車で通り過ぎた場所、とかには愛着を持たない。しかし、自分たちで木を植えた場所って、なんか気にならない?実際に、そうやって地域に愛着を持ち始めた人たちがいるのだ、という話だった。

高尾山の自然を守る市民の会のサイトを見ながら、こういうことを考えた。

木を植える人々の話でした。
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by ganpoe | 2005-07-18 02:43 | Books


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